恐ろしい【ホロコースト】について学ぶならワシントンDCのホロコースト記念博物館に行ってみよう

アメリカ

ホロコーストとは

ホロコーストとは第二次世界対戦の時にナチスドイツによるユダヤ人に行った迫害と大量虐殺のことを言います。

ホロコーストとと言う言葉の意味はギリシア語で「全てを焼き尽くす」「焼けた生け贄」と言う意味があるそうです。

ユダヤ人の強制収容、そして強制労働、また銃殺や人体実験、ガス室での殺害など大量虐殺を行いました。

その方法はどんどん過激さを増したといわれています。

ユダヤ人を絶滅に追いやるために絶滅収容所が作られ1942年に大量虐殺が始まりました。

今からたった77年ほど前です。

自分が産まれていない時に起こった世界大戦はとても昔のことのように感じていましたが

自分のおばあちゃんが子供の時に迫害によって一つの民族を滅ぼすべく、たくさんのユダヤ人が虐殺されていただなんて信じがたい事実です。

この事実を知るだけでもとても胸が締め付けられる思いになります。

スミソニアンのホロコースト記念博物館

このワシントンDCにあるホロコースト記念博物館は世界最大規模の博物館で

大量虐殺の残酷さを後世に残しています。

さまざまな国にあるホロコースト記念館にはその国ごとの見方があり、ワシントンDCにはヨーロッパでは展示されていない内容を観ることもできるようです。

スミソニアンのホロコースト記念博物館は春から夏は整理券が必須

私はホロコーストに一人で繰り出してみたのですが、建物の中には入れたもの、展示を観れる人数は限られていていました。

なので昼ごろに着いた時にはもう締め切られていて、展示のある階に入ることはできませんでした。

最初は入れるのかよくわからず、何に並んでいる人なのか、並んだら入れるのか誰かに書こうと思い

レセプションのところにいたおじいさんに話しかけたのですが、

このおじいさんがとっても感じの良い人で、ゆっくりとした英語で色々説明してくださいました。

どうやら毎日多くの人が訪れるらしく、朝から行って並んで整理券(チケット)をもらわないと展示された場所には入ることができないようです。

後日調べてみると3/1〜8/31の間は混雑するようで会場のキャパ的にホロコースト展示部分には整理券がないと入ることができないようです。

私が行ったのは春なのですが、スミソニアンには大型の観光バスがたくさん停っていました。

ホロコースト記念博物館はオンラインで予約可能

整理券はチケットの予約と言う項目からオンラインで予約可能です。

基本的にスミソニアンは無料で拝観できる施設がほとんどで、ホロコースト記念博物館も無料で入館できます。

チケットも無料なのですが、オンラインで予約する時には手数料で1ドルのみかかります。

予約はこちらから

ホロコースト記念博物館公式HP

https://www.ushmm.org/information/visit-the-museum/admission-tickets

建物内のそれ以外の場所はチケットがなくても見物することができます。

私はレセプションのおじいさんに教えてもらったロウソクの灯されたホールに行ってきました。

追悼のキャンドルが灯るHall of Remembrance

ここにはキャンドルと強制収容所の名前と絶滅収容所の名前が記されています。

キャンドルは訪れた人が火を灯すこともできるようです。

ナチスドイツは1/8の混血までをユダヤ人として小さな子供たちまでもたくさん殺害しました。

また人種差別主義がとても強くアジア人も劣る人種として扱われていました。

ユダヤ人のほかにも障害者や同性愛者、貧しく家を持たない路上生活者などさまざまな人格を否定し差別して殺害されました。

産まれた時代が違うだけで、こんなにも悲しい人生を歩まなければならなかった人がいる。

もうこんなこと二度と繰り返してはいけない。

そもそも人が人の生死を決めるなんて…

生きているだけで罪だとかありえません。

人間が命に優劣を決めるなんて、決してあってはいけないんです。

Only guard yourself and guard your soul carefully,

自分を守り、魂を注意深く守りましょう

lest you forget the things your eyes saw, and lest these things depart your heart all the days of your life.

あなたの目で見たものを忘れないように、そしてこれらのものがあなたが生きている限りあなたの心から離れないようにしてください。

And you shall make them known to your children, and to your children’s children.

そしてあなたの子供たち、そしてその子供たちにも知られるようにしなければなりません。

(公式ページの英文から)

どうか二度とこのようなことが差別による迫害や殺害が起こりませんように、私たちはもっと歴史を知って、きちんと語り継いていかなければなりません。

世界のホロコースト博物館

今回展示を観ることはできませんでしたが、ホロコーストについて知るきっかけになりました。

収容所であったアウシュビッツは有名で、私の友達も訪れたことがあるようです。

アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館

Więźniów Oświęcimia 20, 32-603 Oświęcim, ポーランド

Google マップ
Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。

ドイツにあるのかと思ったらアウシュビッツはポーランドなんです。

それはナチスがドイツ内には労働収容所をたくさん作っていましたが、絶滅収容所のほとんどは占領していたポーランドに作り大量虐殺していたからです。

その他にも絶滅収容所があった国は

クロアチア、ウクライナ、ベラルーシです。

労働収容所や一時収容所、強制収容所などあった国は上記の国以外で

ドイツ、フランス、オランダ、ノルウェー、イタリア、エストニア、オーストリア、ベルギー、リトアニア、ラドビア、チャネル諸島です。

ホロコーストに関わった国に博物館があります。

ウクライナホロコースト記念館

Mala Arnauts’ka St, 111, Odesa, Odessa Oblast, ウクライナ 65000

Google マップ
Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。

ベルリン・ユダヤ博物館

Lindenstraße 9-14, 10969 Berlin, ドイツ

Google マップ
Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。

オランダ国立ホロコースト博物館

Plantage Middenlaan 27, 1018 DB Amsterdam, オランダ

Google マップ
Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。

アメリカとイギリスに収容所などがあったわけではありません。しかし両国にホロコースト博物館がある理由としては

ポーランドの状況を調査しイギリスと、アメリカに助けを求めたものたちがいたのですが、

ドイツとの関係悪化を避けるために静観していたことから、自体が良くなるまでかなりの時間がかかりその間にもたくさんのユダヤ人が殺されてしまいました。

そのため直接的ではないものの、関わりのある国としてホロコーストを語り継いでいるのだと思われます。

The National Holocaust Centre and Museum

Acre Edge Rd, Laxton, Newark NG22 0PA イギリスhttps://goo.gl/maps/zwWTdt6fewaDcSoT9

私が今回訪れたワシントンDC

アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館

100 Raoul Wallenberg Pl SW, Washington, DC 20024 アメリカ合衆国

Google マップ
Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。

今回訪れた博物館です。アメリカにはワシントンDC意外にもカリフォルニアやテキサスなどにもホロコースト博物館があります。

日本とホロコーストの関係

実は日本にもホロコースト博物館があります。

日本とホロコーストは一体どのような関係があったのでしょうか。

当時日本軍はナチスドイツと同盟国にありました。ナチスの迫害から逃れようとシベリア鉄道でポーランドやリトアニアからたくさんのユダヤ人が難民として満州に押し寄せました。

日本軍はナチスドイツの同盟国でありながらも、人種平等の精神で難民たちを受け入れました。

難民の一部は日本に送られて衣食住の全てが与えられました。

当時ユダヤ人を保護する側にまわったのは世界で唯一日本だけだったようです。

色々調べていてわかった日本とユダヤ人との繋がりに驚きです。

広島なら京都から車でも行けそうなので、行ってみようと思っています。

ホロコースト記念館

〒720-0004 広島県福山市御幸町815

Google マップ
Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。

アウシュヴィッツ平和博物館

〒961-0835 福島県白河市白坂三輪台245

Google マップ
Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。

ホロコーストの悲劇から人間の本質について考える

ホロコーストの悲劇は単なるユダヤ人迫害だけで起こったものではなく、戦争や国家の弱体化、内戦、国民の飢えなど様々な要因が重なって異常なまでに拡大して起こったものだという考えもあるそうです。

加害者になったのは私たちのような一般人も多くいたと言われています。

その中には女性もたくさんいたそうです。家族を守るため、夫の地位を守るため、様々な理由があったのかもしれません。

悲劇の始まりを引き起こしたのは権力者だったとしても、一般人の日常も歯車が狂えば大きな事件に巻き込まれたり、普通の人が人を殺せてしまうという恐ろしさを感じました。

人の心理と行動など様々な事を考えさせられました。

みなさんにとっても人間のもつ恐ろしさや、命の大切さ考えるきっかけになればいいなと思います。

タイトルとURLをコピーしました